1)漢方・薬草を使った治療 | 2)漢方から見た病気 |
3)必要条件を求める漢方医学 | 4)マクロ視点の漢方医学 |
3)必要条件を求める漢方医学
病気という現象を検証し治療法を作るには、病気という現象への十分条件と必要条件を満たす必要があります。高校生の頃に習いましたよね。
1.十分条件しか得られていない土台で治療を進めている現代医学
実験で病気を起こすことは出来る。ただし他の方法でも病気を引き起こすことが出来ることから、病気という現象への十分条件を満たしている反面、必要条件を満たさないで治療方法を作っているのが現代医学です。この様なことから現代医学を考えて見れば、病気という現象の一部分しか理解していない状態で治療が作られていることになります。
十分条件だけの把握でも現代医学が発展している様に見えるのは、精密機械が次々に作られているからです。物質文明によって医学が進歩していると錯覚しているだけです。病気という現象への必要条件が分からなければ、どんな精密機械があっても所詮、現代医学は未完成の医学に他ならないという結論になります。
2.必要条件を追う漢方医学
漢方医学が東洋文明が作り出した医学で、自然を容認し病気という現象への必然性を求めて作られている医学です。
ただし、2000年前には東洋医学は完成域に入っているため、古い医学でもあります。このため漢方医学の考え方で実験室で病気を作るという研究はされていません。研究の殆どが漢方医学が有効であるとの事例ばかりで、漢方医学の本質を見抜けない視点で、なおかつ現代医学的な解析に終始するために、現代医学が作り出すような病気という現象への十分条件の研究までは至っていません。
しかしながら漢方医学の効果は色々な研究で明らかになっています。実際に漢方治療をすれば大きな効果があることも多いのが事実です。
3.2つの医学は統合される
現代医学は精密機械によって成り立っている診断や治療が多く、いま遺伝子を使った治療薬が次々に開発されています。コロナワクチン?と言われるものも遺伝子操作をする薬剤です。コロナ感染により得られるものを探す視点はありません。西洋文明が作り出した医学ですので、自然克服が基盤で病気も悪いものと最初から決めつけて治療方法を作り出しています。
漢方医学が古い医学ですが、自然順応を基盤とする東洋文明が作り出した医学ですので、病気という現象への必然性を基盤に置きます。このため西洋医学の視点では見えなかった病気の姿が、漢方医学では見えてくるという事実に繋がります。
この2つの医学は相反しており、陰陽の様なものです。東洋医学を研究すると西洋医学以上に理論的構成をしていることから理論物理や数学理論により、現代医学と漢方医学は結びつけられる可能性は大きいと考えています。
2023/09/24