1.漢方医学への出会い
a) 医学へ
実は…自分の人生、これ程、医学に左右されるとは思っていませんでした。
ひ弱な自分を救ってくれたのは現代医学であり、漢方医学でした。
現代医学での主治医は大学教授、漢方医学の主治医は大塚敬節先生でした。
この二人の医師がいなければ、自分は医者にもなっていませんし漢方医学にも接していなかった。
自分が医者なんか…ちゃんちゃら可笑しかった。そんな感覚の高校生でした。
そんな自分に大学教授が話して下さった言葉ですが…
「お前は医者になれ! 身体を厭(いと)うようになるから」と。
「模試で100番以内に入った」と順位の紙を見せたら言われた。
そんなこと言われても納得できないよね。
待合室に座っていた高校生の自分が見ている医師や看護師の姿。
「こりゃ…違うんじゃない?」とか思う以外なかった。