1. 更年期障害の概略 | 2.更年期障害:骨盤の特異性 |
3.骨盤の特異性(一般向け) | 4.骨盤の特異性(専門家向け) |
5.更年期障害の症状と視点 | 6.当帰芍薬散の解析(更年期) |
7.加味逍遙散の解析(更年期) | 8.桂枝茯苓丸の解析 |
9.桃核承気湯の解析 | 10.通導散の解析 |
11.症状出現臓器と症状基盤臓器 | 12.リウマチと骨盤 |
13.免疫抑制剤の意図 | 14.当帰剤への視点 |
15.駆血剤への視点 |
症状を出す臓器と症状の基盤臓器
更年期障害としては代表的なのは「ホットフラッシュ」などと共に「朝の手の強ばり(Morning Stiffness)」を起こしやすい状況にある様です。朝の手の強ばりは「リウマチの初期症状」と学校で教えられましたが、実際に臨床をしていると、リウマチという病気が手や関節だけの病気ではない様に感じられます。
1.免疫抑制剤治療への疑惑
学校の授業的には…リウマチは関節包が炎症の標的にされて骨が変形していくと言われています。その治療として免疫抑制剤が使われることが多くあります。リウマチは自己免疫疾患で自分の身体が自分の身体を攻撃して病気を作りだしていることを意味していますが、そのために免疫抑制剤を使うことが多くなるということです。
これはある意味、非常におかしなことに他なりません。免疫抑制剤というのは臓器間の連絡である原因臓器と他の臓器との連携を断ち切る効果を持っています。これを逆に考えれば免疫抑制剤がある意味有効な治療法であるのならば、症状を出している臓器へ力をかけている臓器が別ににあるということです。現代医学において、この部分が理解できないということは臓器が連携して、お互いに臓器連動し合い人間の身体の生を作り出しているという根幹を忘れていることに他ならない思われてなりません。
2.医学への場の観念導入の必要性
「場(Field)」という考え方は難しそうに思われるかも知れませんが、「場」の特徴において優位性があることは「捉え方によって見つめる場(領域)を変化させて行くことが出来る」ということです。この考え方の基本は物理にありますが医学にも非常に有用な考え方で新しい医学を構築してい行く上での基盤になって行くと思われます。実はこの場の観念は漢方医学の基本概念となっている様に感じています。
具体例を出さないと一般の人には分からないと思いますので、簡単な具体例を話してみます。
更年期障害の代表的な症状はホットフラッシュかな。これは下腹部の張りがあるからで、その症状が頭に出ることです…身体の上下は力学的に近い部分です。臓器が分別して他の臓器に干渉しないのならば、下腹部の張りで頭に症状がでないのはないのでしょうか? ですから実際の症状には臓器関連で出ているのにも関わらず…それを認めるだけの考え方がないのが原因なのでしょう。このため「場」という観念を入れ説明して行くことで症状を出す臓器(当該場)と症状を出す基盤となる臓器(背景場)の違いを重要視を理解して貰えたらと思います。
この様な現象を「場」という観念から捉えて見てましょう。
「場」として考えて見れば、骨盤の充血という骨盤としての場のエネルギー放出により、頭部の場へのエネルギーの移行がありホットフラッシュが起きていると思われます。今の医学の欠点は…骨盤と頭部の間の臓器関連を無視していても良いとする変な考えが病気が治らないことへの助長をしていることだと思います。この場合に物理的な観念を入れ、症状が出る臓器は頭部で当該場と名付け、症状を出しす根幹の臓器を背景場と名付けます。この違いを理解することが「背景場の観念」が基本となります。
この様に当該場と背景場は違うことが多く、加えて臓器間の距離が遠いことも多いのが実情の様です。一般の方がどこまで付いて来られるかが分かりませんが、次になるべく簡単に当該場と背景場の運動関係を説明してみます。
3.症状を出す臓器と症状を出す根幹になる臓器の違いを説明する「背景場理論」とは?
「背景場理論」という言葉は難しい言葉ですが…単純な運動を説明するための簡単な理論です。自分の考えることは単純さと美しさを優先して「いかに綺麗な理論背景」を作るか?ということに重点を置いています。ですから簡単な理論に他なりませんし、臓器連携の運動を単純かつ美しく説明をすることが可能です。何故、単純で美しい理論を求めるか?というと…それは自然が示すように、また尊敬するアインシュタインの理論構成を念頭に入れているからに他なりません。アインシュタインが良い理論とするのは「単純かつ美しい」ことに他なりません。
さて、一つの簡単な円を描きますが、これは一つのシステムです。外界からの影響はあまりありません。この円の中に一つの場を描きます。周りのエネルギーレベルが上がり、中央の円の部分の場のエネルギー変化はありません。この状態でどの様な変化が起きるのかをご覧になって下さい。一つのシステムのエネルギー安定性は時空間内において身体の生存に必要です。上記の場合には背景場のエネルギーの増加という変化により当該場のエネルギー低下減少を起こしています。人間の身体は不均一を嫌うため次の段階で当該場のエネルギーが上げます。病態としては当該場に炎症が起きることになります。
この単純な現象からも垣間見られる様に、症状を出す臓器と原因となる臓器が異なることが多いことを意味しています。この様な運動が当然のことの様に行われているのが人間の身体です。現代医学の常識は今の常識でしかありません。現代医学では臓器分割により、この様な運動が不明確になっていますが、これからは臓器連携を考える医学の時代に入り、今まで理解不明だった色々な病気に光が当たる様になると思われます。
因みに、この上部の図の場合の治療は症状が出ている臓器を治そうとしても治りません。それは症状を出している当該場が原因でなく背景場のエネルギー変化の問題であり治療には背景場のエネルギーレベルと落とす必要があるからです。この様な場合に有効なのが「免疫抑制剤」で背景場からのエネルギー遮断を行い炎症が起きている当該場の炎症を鎮める治療を行うということになると推測されます。ただし免疫抑制剤の投与は根治療法にはならない「対症療法」ということになります。
この様な現象を起こすことを身体のあらゆる部分を「場」として認識し解析することを目的に「背景場理論」と名付け、当該場と背景場の観念を広めて行けたらと望んでいます。単純さの中に真実があるのが自然現象の一般的な姿ですが、現代医学はミクロの遺伝子ばかりを研究し臓器の関連性の視点をなくしています。遺伝子の解析が終わり、その遺伝子構造により人体が再現できるまでの結論まで至っていません。このため、マクロ的な観点から考え、この様な身体の重要な運動を理解して頂くための理論が「背景場理論」ということになります。
まとめ
臓器連携がなければ下腹部の充血が頭に達することはないと断言できます。しかしながら臓器分別の現代医療では臓器を分別し、臓器連携の重要性を考えていません。これでは、どんな高精度の医療機器があっても治る病気も治らないことを考えて頂きたいと思います。次は背景場臓器の変化とリウマチに付いて考えてみたいと思います。
2024/08/30更新
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