Voice患者さんの声

アトピー体質での胸部圧迫症状(40代男性)

去年の3月頃、身体中に蕁麻疹が出て、3ヶ所の病院に行っても治らず、2ヶ月以上が経っていました。 どの病院に行っても原因がわからず、困っていたところ、知人の紹介で、杉先生と出会いました。

東京と福岡という遠距離にもかかわらず、毎月、わざわざ、私のために福岡まで診察に来てくださいました。杉先生に、「脾臓に熱を持っていますね。」と言われた時は驚きました。蕁麻疹の原因が、脾臓だったとは。蕁麻疹だけでなく、倦怠感、身体の疲れなどもありました。
それから、毎月、気による診察と、先生が調合してくださる漢方薬で、徐々に良くなっていきました。先生に診てもらうまでは、原因もわからず、治療法もわからない状態だったので、先生に出会えなければ、今頃どうなっていたんだろうと、怖くなるくらいです。

おかげさまで、蕁麻疹も完全になくなり、元気に仕事ができるようになりました。
杉先生、ありがとうございます。

専門的な見地から

この患者さんは、アトピー体質でした。お腹から胸に何かがつき上がり、胸部圧迫感が出た後に顔面にじんましんが出る症状でした。実際には「こんなアトピーもあるんだな…」という感覚を抱きました。

最初の診察では、左季肋部上に気の停滞感が強く、その部分に熱を持っていました。これは…脾臓の熱によって引き起こされます。加えて、脾臓から心臓部分に熱が入り、その熱が全身に回っている様な状況と捉えました。込み入っている病態のために、状態の把握が難しく、漢方薬を使い効果を確かめながらの治療が必要でした。状態の把握がしっかりと出来るまで3ヶ月かかりました。いつも3~4つの処方の組み合わせが必要でしたが、4ヶ月目に入ると全体的な症状の改善を迎えていきました。

ただ残念なことに、この患者さんの様な病態の治療には3~4種類の処方が必要で、1~2剤の処方しか認められていない保険診療ではできません。出来るだけ保険診療の範囲内での治療を目指しますが、保険診療での治療にも限界があり、その場合には自由診療での治療をお勧めします。

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