私は高校生のころから、ひどい首、肩こりで、20年間鍼治療に通っています。
様々な手技の鍼灸院に通いました。
私は主にパソコンでの首、肩、腰の痛みが酷いので、筋肉の奥深くまで鍼を刺し
筋肉の凝りを緩めるために鍼治療に毎週通っています。
鍼で気の滞りもとれるといいなという思いもあり通っていますが
気が巡った感じは治療後すぐには感じるのですが、残念ながら持続しません。
円皮鍼は鍼灸院で張って頂いたりしていたので知ってはいましたが
今までは首、肩、腰といった凝った部位のみに貼るという治療しか受けたことがなく
円皮鍼であまり効果を感じたことがなく、良い印象を持ってはいませんでした 。
私は腸の難病を患っていて、ここ数年は朝起きれないのが辛く、
心療内科等様々な治療を試みましたが効果がなく、すぎ内科を訪ねました。
杉先生に気の滞りがひどいということで円皮鍼を貼って頂きました。
先生には気の流れを鍼灸師の先生に教わったそうで、気の流れが分かるそうです。
先生に円皮鍼を貼って頂いてすぐに気が巡ったのを感じました。
私は気功等信じる方ではありません。
驚いたのが次の朝、目覚ましがなる前に気分良く目覚めることが出来ました。
6年間苦しんでいた辛い朝を心地よく迎えられ、元気よく出勤できました。
次の朝も心地よく目覚めることが出来ました。
初めて円皮鍼の効果に驚かされました。
鍼は治療時間内しか刺すことが出来ませんが、円皮鍼は何日も貼り続けることが出来ます。
ずっと浅い貼りが刺さっていることで24時間気の滞りの治療が出来るので
とても助かっています。
専門的な見地から
この患者さんは、クローン病で苦しまれている患者さんです。こんな難病の患者さんも自分の医院に来院されたのが感慨深くもあり…「頑張って治したい!」という気持ちで円皮鍼を打つことにしました。
腸の病気での倦怠感は、どなたでも下痢をして身体に力が入らないときに感じるものです。これは人間に取っての腸の役割は、ヨットでの風を受ける帆に当たるからです。風を受け止められない帆ではヨットは進みません。同じ様に腸の運動が低下している身体ではやる気が起きないのです。
この現象は身体の気の巡りと関係しています。身体には目に見えない「気」というものがあって、それが身体を回転しています。その回転力が落ちると怠さを覚えるのです。一方鍼は「気を流す治療」です。加えて、この患者さんの気の回転力は落ちていました。そんなことから円皮鍼治療を加えたわけでした。
この患者さんには
漢方薬は長期戦を想定して、鍼は短期戦を想定して治療方針を立てたことになります。
身体の気の巡りが良くなれば、当然に漢方薬も良く効きます。
漢方薬と鍼の治療…こんな治療も良いですね。
ちなみに最近は感染性腸炎で食べられない患者さんに点滴をすることも多いです。
こちらは点滴で症状を止めることを主眼に置いていますよね。